●俺が剣道を続ける理由。(その2)
俺が剣道を続ける理由。(その1) の続編。
高校時代が終わり、俺は大学生になった。
俺の通った大学の剣道部は、ほぼサークルに近く、
バリバリの体育会系には程遠い環境だった。
大学では、課外活動に力を入れたかったから、
ちょうど良かった。
はじめの1年、剣道は高校時代と同じペースでやったかな。
週3回の大学の稽古、週3回の道場の稽古。
とにかくやったやった。
確かちょうどこのあたりで、上段をやめたんだ。
大学レベルじゃ、圧倒的に通用しないなってわかったから。
むしろその頃になると、中段の基本が満足にできてないのに、
上段がまともにできるわけないじゃんって、
やっと気がつくことができた。
そんな1期生時代が終わり、2年目。
俺は剣道部から離れ、課外活動に専念することになる。
自分で仲間を集めて、サークルを立ち上げたんだ。
別に剣道をやる時間がなかったわけじゃない。
ちょくちょくは、やる時間はあった。
ただ、やりたくなかった。
それまで俺は、試合に勝つための剣道をやってきたんだ。
中学から初め、ずっと試合に勝ちたくて、
そのためにがんばってきた。
でも、圧倒的な大学の剣道のレベルの違いに、
大きな挫折感を覚えた。
俺の大学は神奈川だった。
東海大学、神大、防衛大学校・・・など、そうそうたる学校が
肩を並べていた。
このレベルの中で、勝つのは無理だと確信したよ。
それだったら、課外活動に力を入れたほうがよっぽどいい。
そんなことで始めた課外活動だけど、
結局のところメンバーをまとめきれずに、崩壊した。
俺のリーダーシップが欠如していたから。
それに加え、3期生になると
「自分はどうやって生きていこうか」
って壁にぶち当たり、ぜんぜん答えが出なくって、
悩みまくりヒッキーになった。
課外活動をやって判ったけど、
社会なんて、どうにでも通用するし、俺は大物だ。
と思ってた根拠のない自信は破壊された。
そんな自分を、拒否することしかできなかった。
それで、ずいぶんと友達なくしたなぁ。
そりゃそうだよね。
電話かかってきても出ない。
家に来ても居留守。
学校は授業のみでて、そそくさと帰宅。
課外活動サークルでは、無責任リーダー。
なんて生活だもん。
そんな生活が、2期生後半~3期生前半までの1年間続いたかな。
でもさすがに、このままじゃダメだってことがわかって、
その時唯一の友達にありのままの俺の状態を相談してみた。
そこで言われたことは、こんなことだった。
「会長は、何かをやり遂げたことがないんだよ。
だから、やり遂げるまでのプロセスも知らない。
ひとつのことをやり遂げたことのない人が、
ふたつのことを同時進行にすることなんて、できないよ
まずはひとつのことをやり遂げてごらん。
一体、『会長』という人間の根本は何だ?
どこからできているのか?何が核になってるんだ?」
そういえば、いつも中途半端だったな。
剣道も結局やりきらなかったし、
結果なんてぜんぜん出せなかったし、
その他一生懸命やったことなんて、ひとつもなかった。
だから俺の心は、弱かったんだと。
それから、とにかく剣道と課外活動から逃げたくて、
英語を始めた。
一時期毎日のように英語をやったけど、
それもまた続かなかった。
で、また欝進行。
でもね、あるとき思ってみたんだよ。
上ばかり見てないで、下を見てみようかと。
前ばかりじゃなくて、後ろも見てみようかと。
先にばかり答えがあるんじゃなくて、
今まで歩んできた自分の人生に、何かあるんじゃないかって。
そう考えた時、やっぱり俺が唯一まともにやってきたのは
「剣道」だけだった。
それに剣道は、生涯スポーツだから、
幾つになっても追い続けられる。
そこから、俺の第2の剣道人生が始まった。
ただ、勝つためにやってきた剣道じゃなくて、
自分を創っていく剣道。
自分を発見する剣道。
自分を成長させるための剣道。
に変わったんだ。
何か壁にぶち当たった時は、必ず剣道が助けてくれる。
悩んだ時は、剣道が解決してくれる。
本当の意味でそれが、
「一芸は身を助ける」
って意味じゃないだろうか。
本当に努力した人だけが得ることができる、
「万物において普遍的なもの」
真理っていうのかな?
じゃないだろうか。
俺の第2の剣道人生は、
俺が俺であるために、
俺が俺になるための、
人生って山を登る為に選んだ、あるひとつのルートなんだ。
そして今に至る──。


コメント
語ってくれたねー
小生にもあるよ、中途半端で終わってることは一杯
想えば何一つ成し遂げず一生終えるんだろうなぁ
でも、快楽主義者だからね基本的に、そのときそのときが楽しかったら良いやナ o(^O^*=*^O^)oワクワク
Posted by: 備中守 | 2005年09月14日 02:04
>課外活動をやって判ったけど、
>社会なんて、どうにでも通用するし、俺は大物だ。
>と思ってた根拠のない自信は破壊された。
>そんな自分を、拒否することしかできなかった。
ワタシも当時、世界中の超一流ばかりが集まる学校に留学し、
自分の無力さを思い知らされて唖然!もう、エブリデーがド鬱!
そして...
>本当に努力した人だけが得ることができる、
>「万物において普遍的なもの」
>真理っていうのかな?
>じゃないだろうか。
同感!
よく言った!
というか、ワタシのバヤい、努力と言うより引っ込みがつか
なくなってただけだけど...
備中守さんと一緒。結局、楽観主義に落ち着いちゃってんの。
楽しまなきゃ損損。よ。
Posted by: 海田 | 2005年09月14日 04:37
備中守様
若輩者が生意気なことばかり書いてて、
本当に恐縮です。
結局、人ひとりが生きていてできること、
残せることなんて本当にちっぽけなものなのかもしれません。
海田様
異国に留学する勇気と、モチベーションは本当に尊敬します。
今思ってみれば、どうして自分がバカなんだと認められなかったか、疑問です。自分がバカだと思えば、割とこう、楽に考えられるんですよね。
たしかギターですよね!?
音楽はあまり詳しくないですが、是非一度拝聴させていただきたいです。
Posted by: 俺剣@会長 | 2005年09月15日 00:58